トラックバイアス術〜雨が止んだ直後は内枠を狙え！〜
トラックバイアス術〜雨が止んだ直後は内枠を狙え！〜
皆様今週もようやく金曜日で中央競馬の開催が迫ってまいりました。明日は馬場的な観点から推奨馬を記事にいたしますので是非ご覧ください。それではラスト１日頑張ってまいりましょう。
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ところで皆様は午前中は外が伸びていたのに、午後は内が伸びるなあという経験はありませんか？今日は雨の前と後で馬場傾向が変わることについてお話ししていきたいと思います。
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それでは以下、本日の記事の内容です！
まずは例を見ていただきたいと思います。おとといの記事で扱った、去年のセントライト記念デーの馬場です。
10:40 ２R、雨、重馬場。外めが伸びる。
12:30 ５R、雨、重馬場。外目が伸びる。
14:00 雨が止む。
14:35 ９R、曇り、重馬場。最内が伸びる。
15:45 １１R、曇り、重馬場。最内が伸びる。
見て欲しいところは雨が止む前は外が伸びていましたが、雨が止んでからは内にこだわった馬が台頭していたということ。
さらにもう１日だけこの傾向が顕著だった日を紹介します。
8/23日曜日北九州記念デーです。
この日は10:55から雨が降り始めました。
12:15 ５R、雨、良から稍重に変更。外伸びが目立つ。雨はまだ降っている。上の写真は５R。5着内までを赤丸で表示。
12:45 雨が止む。
13:15 ７R、晴れ、稍重。まだ外伸び。雨の影響で馬場が濡れている。上の写真は７R。5着内までを赤丸で表示。
14:15 ９R、晴れ、稍重。ここで一変して内伸びに。ペースは前傾戦33.4-34.9のハイペース。
上の写真は9R。5着内までを赤丸で表示。
15:25 １１R、晴れ、稍重。道中内にこだわった馬が上位。上の写真は１１R。より顕著だったため8着内までを赤丸で表示。
写真を見てわかるように、雨が降っていて芝が濡れると外伸び、雨が止んで芝が乾き始めると内伸びに変わるという１日のうちに全く逆のトラックバイアスが現れるということがあります。これの理由について考察していきたいと思います。
まず仮説として、こちらの走りやすさの順序を見ていただきたいです。
走りやすい順に
「綺麗な馬場＞荒れた馬場＞綺麗な湿った馬場＞荒れた湿った馬場」
この関係が成り立つのではないかと思っています。
（ひとまず野芝オンリー馬場なら成り立つと思っています。写真で例示した２日は全て野芝オンリーの開催。）
そしてこの順序の中で「荒れた馬場＞綺麗な湿った馬場」この関係が今回の肝だと思います。
馬場は基本的には内側から乾きます。これは中山などでは内の路盤に水はけの良い砕石層を入れたことや内側に暗渠管という排水管を入れたことも影響しているということもあるかもしれません。しかしそれに加えて、内側の方がたくさんの馬が通るため馬場が荒れやすく、荒れた馬場の方が乾きやすいため内側から乾くということも言えると思います。
荒れた馬場が乾きやすい理由は、掘られて芝が少ない分路盤に日光の当たる量が多くなるため水分が蒸発しやすいからです。つまり「同じ分の日光が馬場に当てられた時に荒れているほど馬場は乾きやすくなる。」ということです。
この考えを元に8/23日曜日北九州記念デーをもう一度見ていきます。
10:55から雨が降り始めました。
12:15 ５R、雨、良から稍重に変更。外伸びが目立つ。雨はまだ降っている。上の写真は５R。5着内までを赤丸で表示。
理論に当てはめると全体的に馬場が湿っていて「綺麗な湿った馬場＞荒れた湿った馬場」の関係が成り立つため外の綺麗な馬場が伸びる。
12:45 雨が止む。
13:15 ７R、晴れ、稍重。まだ外伸び。雨の影響で馬場が濡れている。上の写真は７R。5着内までを赤丸で表示。
理論に当てはめると、雨が止んでからまだ30分しか経っていないので全体的に馬場が湿っていて「綺麗な湿った馬場＞荒れた湿った馬場」の関係が成り立つため外の綺麗な馬場が伸びる。
14:15 ９R、晴れ、稍重。ここで一変して内伸びに。ペースも前傾戦33.4-34.9のハイペース。上の写真は9R。5着内までを赤丸で表示。
理論に当てはめると雨が止んでから１時間半が経つので内側の荒れた部分のみ乾き始める。
「荒れた馬場＞綺麗な湿った馬場」の関係から綺麗な湿った馬場である外側より、荒れた馬場の内側の方が伸びる。
15:25 １１R、晴れ、稍重。道中内にこだわった馬が上位。上の写真は１１R。より顕著だったため8着内までを赤丸で表示。
理論に当てはめると雨が止んでから２時間40分が経つので全体的に乾き始めるが、乾きの具合は内側の方がより乾いた状態。
「荒れた馬場＞綺麗な湿った馬場」の関係から綺麗な湿った馬場である外側より、荒れた馬場の内側の方が伸びる。
ちなみに次の週は良馬場で単純に「綺麗な馬場＞荒れた馬場」という関係から終始外が伸びていました。
〜馬券への活用〜
ここまでは理論的なことをお話ししましたが馬券への活用として今までの話をまとめて書いていきます。
まずこのトラックバイアス術を使う前提として内と外で馬場に痛みの差がある状態が好ましいです。つまり開幕週ではあまり使えないかもしれません。（今週は開幕週で雨なので注意深く見てみようと思います。）
そして最初に雨が降っていることが重要です。
次に雨が降り止んで内伸びに切り替わるまで最低でも１時間は内が乾くの待った方がいいでしょう。
馬券への活用はシンプルに、雨が止み内が乾き始めたタイミングで外伸び馬場で売れている外枠の馬を嫌い、逆に内伸びで台頭する内枠の馬を狙うということでしょう。明らかに外が伸びている時は外枠の馬というのは過剰に人気になります。その隙をついて妙味の高い馬券をゲットしましょう！
馬券の参考になることを祈っております。
ここまで読んでいただきありがとうございました！
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